職業柄、子供の名前を目にする機会は非常に多いです。
いわゆる、きらきらネームを持つ生徒と出会ったこともたくさんあります。
少し前までは、ニュースなどでも取り上げられるくらい、話題となりましたよね。
そういった記事の中では、
「子供がかわいそう」「親が頭悪い」「いじめられそう」
などとネガティブな意見が多かったのを覚えています。
以下、私が実際に指導した生徒と、ニュースなどで見かけた名前を順不同に紹介します。
・黄熊(ぷう)
・音(めろでぃ)
・輝宙(ぴかちゅう)
・輝(きら)
・愛莉(らぶり)
・翔馬(ぺがさす)
しかし、こういった名前を持つ子供たちは、
意外なことに自分の名前を気に入っているケースが多かったんです。
確かに、記事にあったように、嫌な思いをしている子もいるかとは思います。
でも、目立つ名前であればあるほど、
【名前の由来を説明する機会】が多くなりますよね。
もちろん、「聞かれたくない」子もいますから、
自己紹介のときや、会話の中で使う一人称の名前を聞いて、そのあたりの心情を探ります。
ただ、自分の名前の由来を話すとき、そういった子供たちの中には、
【自信満々に答える】子もいるのです。
これは過去の体験から、
由来を説明すること自体に、ネガティブな印象を持っていないからです。
むしろ
「そうなんだ!いい名前だね」などと声をかけられることによって
逆にポジティブな印象すら持っていることもあります。
結局のところ、親はわが子の名前を考えるときに
悪意をもってつけるはずがありません。
愛するわが子のために、一生懸命考えるのは当然です。
その末に考え付いた名前を、他人が否定するべきではないと思います。
どんな名前だろうと、言ってしまえばバカにされるリスクはあるんですから。
例えば、私の愛してやまない娘(現在4歳!かわいい!)の名前は、
心優(みゆ)といいます。
「心優しい人になるように」と願いを込めました。
これが全然優しくない子になればバカにされるでしょう。
いわゆる【名前負け】というリスクは誰にだってあります。
これは苗字だって同じです。
例えば、日本で初めて高層ビルを建てた方(霞が関ビル)は、
二階 盛さん
というお名前です。
話題にはなりますが、立派な仕事をされた方に変わりはありません。
古代ギリシアの哲学者に、アリストテレスという人がいます。
彼は、【人間は社会的動物である】と言っています。
(誰が言ったのかは、諸説あります)
---------------------------------------------
人間が個人として存在していても,その個人が唯一的に存在し,生活しているのではなく,絶えず他者との関係において存在している。つまり個人が社会のうちにおいて生活し生存しているのであって,社会なくしては個人が存在しないことを意味する言葉。元来アリストテレスのゾーオン・ポリティコン (ポリス的動物) に示されているように,人間は社会の子であり,人間がポリス的形成者としてとらえられることを意味する。そして一方では人間はまた社会の親でもある。人間は社会的なものであると同時に,また社会の形成者として参加するのである。社会はあくまでも個人を基礎として成立すると同時に,個人はまた社会をになってそれを進展させるものである。社会の親としての個人は,すでに社会的なものであって,社会のなかにある個人なのである。
---------------------------------------------
つまり、名前の価値を直接的に決めるのは
その名前を持つ人ではなく、その周囲の人たちです。
名前に見合っている、あるいはそれ以上かそれ以下か、を評価するわけです。
そしてその評価を決めるのは、
名前そのものではなく、その名前を持つ人の行動です。
ちなみに私のファーストネームは、将(しょう)といいます。
これには「将いる(ひきいる)」という意味があるそうで、
先頭に立ち、何かを足し遂げようとする、という由来です。
(菩薩様を将いているのだそうです)
大将、主将、などにも使われていますよね。
小さなころからその由来を聞かされてきたので、
何かしらの委員長やキャプテンなどに立候補してきました。
由来を話すと、子供は一種の宿命のような大切さを感じます。
多かれ少なかれ、その通り生きようとするものです。
今一度、お子さんに名前の由来をお話してみてはいかがでしょうか。
少しでも興味を持ってくれた方、ぜひ一度スタプロに連絡してみてください。
例えば勉強方法を電話で相談のみ、とかでも全然OKですよ。
もちろん体験は納得がいくまで無料で受けてください!
春期講習・4月本科授業はすべて無料で実施していますので、
ぜひご参加ください!
TEL:090-4209-0231
塾長 高橋将(たかはししょう)
0コメント