リスニング対策

久しぶりのブログ更新です。

最近はおかげさまで生徒も増えてきて、なかなか更新できず・・・。

通塾してくれている生徒のために時間を使うのは当然ですから、

限られた時間はできる限り生徒のために使いたいので、

更新の頻度が少なくなってしまうのはご容赦ください・・・(/_;)




さて、今回は英語のリスニング対策について書きますね。


よく「リスニングが苦手なんです」という生徒がいます。

問題があるところには必ず原因があります。

この場合は原因は多岐に渡しますが、

とりあえずそう思うに至った「きっかけ」を考えていきます。



このきっかけは、大きく3つのパターンに分かれます。

①定期テストにおいて、リスニング問題の点数が低かった

②英検を受けたはいいものの、リスニングの点数が際立って低かった

③英語で話す映画や洋楽などを聞いて、意味が理解できなかった



私のところに「リスニングが苦手です」と言ってくる生徒は、

ほとんどがこの3パターンのうちどれかを直前に経験しています。


なぜ「苦手だ」という自己認識を持ったのか。

それを踏まえなければ的確な指導はできませんからね。



さて、いよいよリスニングができない原因ですが、

次のうち、最も大きいものはどれだと思いますか?


・英文に聞き慣れていないため。

・単語の意味を理解できていないため。

・リスニング問題の解き方を知らないため。



当然、この最も大きい原因から対策を講じていく必要がありますね。







多くの方は、

・英文に聞き慣れていないため。

だと思ったのではないでしょうか?


以前、興味本位で10万円以上するリスニング教材を購入してみたことがあるのですが、

とにかくこの【英文に聞き慣れる】ことに特化した教材でした。


ほとんどの方がここにリスニングが苦手な原因がある、と考えている証拠だと思います。


しかし、これをどれだけ聞いても

リスニングの力が飛躍的に伸びることはないと思います。


たぶん日本中探しても私のような物好きしかいないでしょう。

すでに英語を話せる人間が10万円以上のリスニング教材を購入する人間は(笑)


これを購入したのは、塾の教師になって2年目のことでした。

ディズニーリゾートのホテルを退職して、間もないころです。


ホテルのフロントで英語を使っていたので、

基本的に会話に問題はなかったと思います。


そんな状態でいざ購入してみたはいいものの、

まったくためにならなかったのです。


とにかく聞きまくれ!みたいな教材だったのですが、

流れる英文はNYTのニュース原稿や天気予報などばかり。

あとはシチュエーションに合わせた英会話などがずっと流れるだけです。


本当のことを言うと、

授業で生徒たちのリスニングの点数を上げるために購入してみたのですが、

実際に授業で使用することは一度もありませんでした。



考えてもみてください。

いまこの記事を読んでいる方が大人だとして、

少なくとも中学で3年、高校で3年は英語を聞いていますよね。

6年も毎週英語を聞き続けたのに、それでも話せない日本人のほうが多いですよね?


学校教育のみで英語を話せるようになった、という方は

いまだに会ったことがありません。


海外留学に行っていたり、英会話スクールに通っていたり、

お金をかけずとも何かしらの努力をしていたり。

そういう方は言語としての英語を獲得するケースがありますが、

学校教育のみでは無理があります。


では6年も、学校では一体何をしているのか?


驚くべきことに、【特になにもしていない】のです。

さらに驚くべきことに、【学校の先生も英語が話せない】ということも多いです。


私は職業柄、教員の知り合いも多いのですが(私自身も英語の教員免許を持っています)、

話せない先生、すごく多いですよ。


でもそれは【バレない】のです。当然、相手(生徒)も話せませんから。

学校の先生になるには、

・教職課程を履修して教員免許状を取得

・教員採用試験に合格

この2つのステップさえ踏めば誰でもなれるのです。


教職課程を履修、は

・大学などで授業に出席して単位を取得

するだけです。


教員採用試験に合格、は

・毎年夏に試験があり、何度でもチャレンジができる

・自治体によって試験内容は異なる。

ちなみに東京都の場合は

一次試験では教職教養、専門教養、論文

二次試験では個人面接、集団面接、実技

となっています。


この実技のところで、Oral Interviewというものがあるにはあるのですが、

細かく言うと2つの英文があり、1つは聞いて答える、もう1つは読んで答える、

というものです。


しかしこの英文はどちらもたったの200語程度。

実技の時間は20分程度とのことです。


たったの20分で英語の能力について判断するのは難しいと思いますが、

試験の仕組み上、仕方のないことです。


しかも、合格は1度してしまえばそれでおしまいです。以降は受検する必要ありません。



だから英語の授業では、とりあえずCDを流しておく。

そんなことが日常茶飯事です。


当たり前ですがそんなものでリスニングの力がつくはずがありません。




前提からそもそも3つの段階があるのです。


・英語を言語として獲得している。

・会話はできないがリスニング問題は解ける。

・すべてできない。


だから、先に書きましたが、リスニングができない最も大きな原因は、

私は・リスニング問題の解き方を知らないため。だと考えています。


これは、最上位の・英語を言語として獲得している。というレベルを放棄するならば、

という限定が入ります。


やはり塾にくる生徒は英会話をしたいのではなく点数を取りたいのです。


だからこそ問題の解き方にフォーカスして、指導を行うべきだと考えています。

はっきりと目的を分けて、対策していくことは絶対的に必要なことです。


なので、生徒たちは普段からリスニングのトレーニングを自主的に行う必要はありません。

私の授業で、対策を受けるのみで点数は上がります。

人並み以上にとれるようになったところで満足するならばそれも良しだと思います。

もし英語を言語として獲得したい、と考えるのならば、必要なのは授業ではないからです。


参考までに、私の例を挙げますね。


・大学で英文科に進み、英語教育を専攻。

・大学の授業では不足なため、学内で外国人の友人(留学生)を多く作る。

・放課後も外国人の多く集まるバーに行き、積極的にコミュニケーションを図る。


これだけです。英会話スクールにも行ってませんし、海外留学にも行っていません。

しかしこれで十分、ビジネスで英語を使えるレベルまで引きあがるのです。


必要な費用は学費と、バーでかかるお金くらいですかね。

私は全くお酒を飲めないので、バーでのコミュニケーションには苦労しました…。

その時はお酒のかわりにダーツを覚えて、一緒にプレイすることで会話を繋げました。

大学生のアルバイト代で十分賄える金額でした。







さて、本日の記事をまとめると


・リスニングができない原因は問題の解き方を知らないこと。

・その対策は授業の中だけで完結する。

・しかし学校の授業ではそれをしてくれない場合が多い。

・話せるようになりたい場合でも特別なお金はさほど必要ではない。


というものでした。


少し難しい話も入れてしまったので、読むのが苦痛であったかもしれません…。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


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塾長 高橋将(たかはししょう)

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