明日からいよいよ新学年での新学期がスタートします。
ここで、知り合いの教員から聞いた、気になる話を紹介します。
・コロナ禍で学校行事などがなくなり、正直仕事は楽になった。
これは、だれが悪いでもないんですが、率直な感想だそうです。
確かに、会議は増えるし雑務も増えるそうですが、行事に比べれば楽だとのこと。
ただ、問題はここからなんです。
・この機会に、教員の働き方改革を促進しよう。
という意見が加速しているようです。
具体的には、
・中間テストを廃止しよう
・問題作成や採点を業者に任せよう
という動きがあることです。
実際に青梅市の泉中では1学期中間テストはないそうです。
(まだ仮の予定表なので確定ではありません)
中間テストがなければ、それだけ試験範囲が膨大になります。
すると勉強の量を増やさなければいけないのです。
「いやいや、コツコツやっておけば問題ないでしょう」
という大人が多いとは思いますが、正論すぎて子供たちには響きません。
その正論が通じるのならば、極端に言えば
「定期テストは学年末のみ」でもいいわけじゃないですか。
「コツコツやっておけばいい」のですから。
でもそれは否定されますよね、当然。
「さすがにそれはやりきれない」という判断だと思います。
では学期に1度なら問題がないのか?
答えはNOですよ。確かに、やり切れる子もいます。
でも苦手な子はどうでしょう?
指導力の弱い先生の教科はどうでしょう?
生徒たちには、スモールステップというのですが、
身近な、あくまでも【近い目標】を与えなければ、
正しく動機づけることはできません。
高校入試のために、本気で勉強を続けることのできる中1が
ほとんどいないのと同じです。
では、対応策ですが、要するにテストがあればいいわけです。
しかし、テストはさぼっている生徒を懲らしめるためにやるものではありません。
確かに結果的にそういう側面も持ちますが、
それが目的なら難易度という概念すら必要ないですよね。
平均点10点のテストのほうがいいことになります。
ですから、適度な難易度のテストに合わせて、
【勉強させるため】というのが正しい解釈だと思います。
そのため、塾や家庭でテストを作成し、受ける環境を作ることが必要となります。
そして、生徒に正しくフィードバックすること。
点数だけ伝えるのではあまり意味がありません。
点数が良くても悪くても、【その理由】が必ずあります。
それを伝えて、理解させて、納得させて、次回に活かすことで初めて意義が生まれます。
業者テストに関しては、
神栖市の神栖4中ではすでに業者作成の試験は始まっています。
ですが、これも大問題。
業者がテストを作成するということは、
先生は【業者の試験範囲に合わせて授業をしていく】ということになります。
しかし多くの教員の方はいままでずっと
【自分が授業したところまでが試験範囲】という環境でやってきたのです。
だから今更、「先生が試験範囲を指定される」ということに不慣れなのです。
例に挙げた中学校では、ある教科で
【全然授業が終わっていないのに定期試験の日になってしまった】
ということが、なんと毎回でした。
このままでは生徒たちは誰も点数を取れませんから、
問題となってしまいます。
で、どうしたかというと、簡単に言ってしまえば
なんと【カンニングペーパーを配る】という対策をとっていました…。
もちろん試験当日は持ち込めないのですが、
そのプリントさえ覚えていれば、90点以上は誰でも取れる。
そんなテストを毎回やっていました。
生徒は喜びます。テストが簡単ですから。
先生も喜びます。楽ですから。
でも入試のとき、どうするんでしょう。
生徒たちは「その定期テスト対策」しかできません。
「そのテスト」しか解けないんですよ。
ほかの中学校の生徒に比べて、圧倒的不利。
本当に子供たちがかわいそうです。
もし自分の中学校がそうなったら、
これは塾に通うしかないと思います。
自分の中学校のレベルがグンと下がります。
友達も一緒に下がるわけですから、子供は安心してしまいますが、
残念ながら受験ではその子たちがまとめて全敗しやすくなるだけです。
しっかり対策を取っている子には絶対に敵いません。
私の立場としては、腕の見せ所というわけですね。
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塾長 高橋将(たかはししょう)
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