スタプロを設立する前、会社員として働いていた時代の話です。
中3のある生徒が、春に私のいた塾に来ました。
入塾前に面談を行い、指導方針を決めるときに、
その子の成績を初めて拝見しました。
決して良いとは言えない成績。
なんと1が8個。体育のみ2でした。
いわゆる、学校では目立つヤンキーの生徒でした。
当然ながら彼は勉強は大嫌い。
しかし、彼は何もかもを諦めているわけではなく、
「もし点数をとれるなら、もちろんとりたい」
という気持ちをもっていました。
その気持ちさえあれば、あとは私の腕の見せ所というわけです。
どんな生徒でも、
【とれるならとりたい】という気持ち自体は必ず持っているのです。
いままで成績で悩んだことも、怒られたことも、
中にはバカにされたことのある子もいるでしょう。
絶対にあるんですよ、そういう経験が。
だからこそ、気持ちに寄り添って、
その時々の彼に必要なことを一生懸命教えてあげる。
そして一緒に走る。
そうするうちに、彼の成績はオール3まで上がりました。
定期テストの前には、毎日塾に来て、人が変わったように勉強していました。
テスト当日は朝5時から私と一緒に特訓。
当日やったことは覚えている。だからこその早朝特訓です。
成績が上がってから、彼のお母さんに聞かれました。
「なんと言って彼の行動を変えたのか」と。
その答えは、
「お前の気持ちは痛いほどわかった。いままでよく耐えてきたね。
でもここから先はオレがついてる。だから一緒にやってみよう。
それで成績が上がらなければオレのせいにしていいよ。」
もちろん、子供は本当に鋭いので、口だけの言葉などすぐに見抜きます。
強い、大きい言葉をかけて、それを裏付けるように行動する。
そうすると、どんな生徒でもついてきてくれます。
「だってたかしょーがこんだけやってるのに、オレだけサボれねーよ」
そう言ってくれたのをよく覚えています。
多くの先生は、指導と指示を間違えていると感じます。
指示は、とりあえずやる事を伝えていくこと。
これも正しい指示を出すことは、素人にはできません。
これだけで成績が伸びる生徒もいます。
しかし指導というのは、文字通り「導く」わけですから、
指で方向だけ示すのでは足りません。
「こっちだ、こっちだと導くことが指導だ」と
ある有名な先生が言っています。
塾の教師をやっていると、いろんな成績の生徒と出会います。
確かに、ハイレベルな生徒を難関校に合格させるのも本当に楽しいです。
東大京大に合格させたり。
しかし、決して得意ではない生徒が成長していく様を、
すぐ隣で見ることができるのが実は一番楽しいです。
「あの塾は頭のいい子がいくところだ」
という噂が私の塾について流れないことを心から願います笑
結果的に、成績が上がっているだけです。
最初から5教科500点の生徒は、あまり塾には来ませんからね。
この噂を防ぐには、定期的に苦手な生徒が来てくれれば、正直助かるのです笑
少しでも興味を持ってくれた方、ぜひ一度スタプロに連絡してみてください。
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TEL:090-4209-0231
塾長 高橋将(たかはししょう)
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