まず、結論から書きますね。
毎年1000名前後の生徒を指導してきた私から見て、
「この子は天才だ」
と思えた子は、いままで1人だけ、いましたよ。
どういう子かというと、
・教科書は初見でも10分あれば1冊、一字一句丸暗記できる
・しかもそれをすぐに忘れるということもない
嘘のような能力ですが、本当にいたんです。例えば、中1で英検準1級取りました。
(英検準1級は、私と同じレベルです。高校の英語の先生になるための試験で、英語の専門教養の試験が免除されます。)
帰国子女でもなんでもないです。もちろん中学から受験し、高校は県内トップ校へ(偏差値74)進学しました。しかも英語は別に得意科目でもない、と本人は言います。
いまごろは大学生になっているはずですが、本人が目指したなら東大・京大に行っているはずです。残念ながら私は異動してしまったのでその後のことは知りません。
「こういう子が東大に行くんだろうな」と、当時の私は思いました。
が、その子以外の、東大合格生徒たちを見る中で、思い直しました。
「やはりTくんは特別中の特別だ」と。
別に天才じゃなくたって、東大には行けます。
正しく努力を続けることさえできれば、適性などありません。
では彼はいったい何だったのか?
答えは単純です。彼は発達障害だったんです。
人間の脳には、海馬と呼ばれる部分があります。
簡単に言うと、「忘れる機能」を持った器官だそうです。
この海馬があるから、私たちは今朝どちらの足から靴を履いたかを、
忘れることができています。
つまり情報の取捨選択ができるわけですね。
ということは、「暗記が苦手」という生徒ほど、この海馬がしっかりと働いている、
ということになりますね。
私たちは、この海馬を「教育」することで、記憶を獲得しています。
一時的な記憶を除き、この海馬に
「これは大切な記憶だから、忘れちゃダメだよ」
ということを伝えなければ、働き者の海馬はすぐに記憶を削除してしまいます。
私は今29歳ですが、久しぶりに青梅に帰ってきて、
実家から青梅3小に通っていた道のり、すべて完璧にいまでも思い出せました。
この道のこちら側を通って、ここに昔はこんな看板があって・・・など。
これは別に大切な記憶だからと意図的に保管していたわけではありません。
単純に、6年間もほぼ毎日「繰り返した」から、
いまでも思い出すことができるのです。
この脳の機能を理解していればこそ、
勉強に大いに活かすことができます!
こと暗記に関しては、以下のことが言えると思います。
・暗記に必要なのは、時間ではなく、「回数」
・暗記に必要なのは、丁寧さではなく「速度」
・海馬が活発に働くのは就寝中なので、睡眠の前後に5分程度の復習を取り入れると効果的
これをスタプロでは授業の中で実施します。
例えば、英単語を覚えるときには、
「いまは丁寧に一文字ずつ書く必要はない!だからとにかく速くたくさん書いて!」
と指導します。
よく、2分で何個書けるか競争したりします。景品つけると喜びます。
もちろん、丁寧に書くのが必要な場面ではそうします。
要は使い分けです。私たち大人も、そう使い分けるじゃないですか。
すべての文字を本気で最大限丁寧に書く大人は、そういませんよね。
少しでも興味を持ってくれた方、ぜひ一度スタプロに連絡してみてください!
例えば勉強方法を電話で相談のみ、とかでも全然OKですよ!
もちろん体験は納得がいくまで無料で受けてください!
春期講習・4月本科授業はすべて無料で実施しますので、
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TEL:090-4209-0231
塾長 高橋将(たかはししょう)
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